嫁に出す気持ち

午前中は竜巻注意報も出て何やら不穏な雲行きだったが、午後から段々晴れてきた。気温は27℃台止まりで涼しささえ感じられる。

娘一家の引っ越し手伝いを名目に明日から上京する。Sちゃんに会えるのが最大の楽しみだ。忘れモンがないように午後から車に積み込みを始めたが、今回、私の「お宝」も運ぶことにした。
それがコミック「美味しんぼ」第1〜102巻である。
「Book OFF」のない2002年頃から、近所ばかりでなく出張先でも古本屋を何軒も何軒も廻り、シコシコと集めた。丸3年かかって発刊済みのものを揃え80巻目くらいから新刊を購入するようになったが、出版日が待ち遠しいのナンノ。そして山岡と父の雄山が和解する102巻で一区切りつけた。
このお宝は遺言で自分の棺桶に入れてもらうつもりでいたが、ツーリング本が増え本棚も手狭になったので手放すことに決めた。でも古本屋へ持っていくのは忍びない。ムコ殿に打診したところ、幸いにも引き取りを快諾してくれたので今回持っていくものである。
少し前まで就寝前の睡眠薬代りにしていた。3回くらいは読み直したと思う。本に出てくるレシピを参考に手料理に挑戦したこともある。手放すのは断腸の思いであり、正に嫁に出す気分だ。

明日、渡すのが惜しくなってどっかのSAで読み直しを始めないか、本気で心配している。