天橋立ツーリング

初日(6月2日=日) 「胸の高鳴り」
4時半に目覚ましかけたけど、気が高ぶって三時に目が覚めてしまい4時には起きだした。明るくなってきた空を見れば、曇ってはいるが雨の心配はなさそうで一安心。
モーニングコーヒーを飲んで5時半にマンションを出発。新潟西から北陸道に入り一時間半で名立谷山SAに到着。朝飯代わりに「謙信丼」680円なるものを食べる。ご飯の上に豚肉(チョー細切れ)のスキ煮風が薄く敷かれ、その上のイカ天(殆どがゲソ天)を上越名産の「かんずり」をつけながら食べるシロモノで、まあ、それなりの味だった。
有磯海SAでガソリンを補給。高いとは思ったが、リッター160円には参った。不動寺PAにもあったが、北陸には芭蕉の句碑がほんとに多い。








加賀I.Cから一般道で東尋坊へ向かい、少し混んではいたが11時には到着。柱状節理の岩場とは三十数年ぶりの再会だったが、絶壁もこんなに低かったっけとちょっと拍子抜け。待っていてもサスペンス常連の「船越英一郎」が出てくる気配はないが、遊覧船で海から見る東尋坊は楽しかった。

越前海岸線沿いを南下し、途中のレストラン「まつ田」で刺身定食1600円の昼食。刺身の種類も多いし盛りもよく、ご飯もお代わりできて満足のいくランチだった。




今晩泊まる越前町に早く着いたので「越前ガニミュージアム」を見学。ちょっと展示のコンセプトが分かりずらい面はあったが、貴重なデータがあり意外と玄人受けするものが多かった。
三時過ぎに町内の玉川温泉にあるホテルにチェックイン。
30分ほどしてO君が迎えにきてくれた。久々の再会である。彼はまだ地域振興のため現役バリバリで活躍していて、忙しい中をサンデー毎日の私に付き合ってくれ恐縮しきりである。夜は奥さんもご一緒し、福井市内の天ぷら屋で晩飯を御馳走していただいた。
明日はもっと天気が良くなるらしい。走りが楽しみだ。


二日目(6月3日=月) 「朝からサイコー」
昨夜泊まったホテルに客は私一人。建物も古くO君からも「なんでここにしたの?」とあきれられたホテルだ。正直、夜中に目が覚めて廊下を隔てたトイレへ行くのが怖いのなんの。
But、しかし、意外や意外、アンビリバボー、びっくり、じぇじぇじぇ、朝飯の席について驚いた。
ご飯は可愛い炊き立ての釜飯、生わかめのシャブシャブ、焼き魚は飛び魚、煮魚と刺身はカワハギ、揚げ物もあれば生卵、海苔までも付いている。朝飯はバイキングこそ最強と信じていたが、奥深いことを思い知らされた。
8時半過ぎにホテルを出発。先ずは敦賀の「気比神宮」に向かう。意外とこじんまりした境内だったがそれなりのパワーは感じられた。
その後2㎞ほど離れた「気比の松原」へ。日本三大松原の一つということで、朝早いにも関わらず観光客で賑わっていた。








敦賀の西側にある「三方五湖」へ。有料の「レインボーライン」は走りやすかったが距離からしてバイク700円はチト高すぎるのではネーだろうか。でも、天気は段々良くなり山の上から見る湖の眺望は見事だった。
道の駅「シーサイド高浜」を経由して次に向かったのは舞鶴の引揚記念公園。坂を下ったところにある「記念桟橋」は再現されたものだが、往時の雰囲気は伝わっており、思わず二葉百合子岸壁の母を口ずさむ。
昼飯食べようと道の駅「舞鶴港とれとれセンター」に立ち寄る。ここは釧路や青森の市場と同様、店頭の生ものをチョイスして定食が食えるらしく観光客で賑わっていた。ドンブリものの店や寿司屋もあったが、昨日の刺身定食や今朝の豪華朝食のイメージが残っており何となく割高感がある。結局、冷やかしだけで天橋立へ向かうことに。
二時過ぎに天橋立に到着。智恩寺文殊堂を見学したあと、橋を渡って松並木の道を歩く。これで日本三景も踏破することができた。道筋の茶店で、昼飯代わりに名物とある「黒ちくわ」を食べる。随分太い竹輪と思いきや、芯棒の竹の太さも大したものだった。
今晩の泊りは「オーベルジュ」。敷地内にある系列ホテルのデッカイ風呂に浸かり、6時から夕食。窓際の席で天橋立の有形も調味料の一つだった。
料理はどれも美味しかったが、いつもの事ながらワタシャ、モスコシ、ボリュームが欲しかった。
明日も天気は良いらしい。走るのが楽しみだ。