「武士の家計簿」を観て

どんよりした曇り空ながら,予報に反してとうとう雨は降らなかった。明日からまた雪という。もうすぐ3月も終わろうというのに,何という年だろう。

WOWOWで「武士の家計簿」を放映した。幕末維新に生きた加賀藩算用方一家の経理に係る物語であるが,観てておかしいところが2か所あった。
一つは,草笛光子が出した鶴亀算(鶴と亀が合わせて100,足の合計が276本で,其々何匹?)。亀が32匹といっているが,38匹じゃないかな。
もう一つは,中村雅俊が孫に教えた月の満ち欠けの順序が違っていた。

算盤といえば小学校2年から塾に通った。当時,塾といえば算盤か習字くらい。就職に有利ということでどこの親も無理して通わせてた思う。最初は一生懸命だったが,途中から野球などの遊びが忙しくなりやめたくなったものの珠算検定三級に合格するまでは続けさせられた。姉達は早々に目標に達したと思うが,私は1〜2度検定に落ち6年生でやっと合格した記憶がある。

塾では珠さばきを鍛える「倍加算」というのがあって結構好きだった。先生の「(例えば)29とおいて,ヨーイ,はじめ」の声で,一斉に「29,58,116,232,,,,」と珠をはじいていき,時間内で何ケタまで計算できたかを競うものである。この成績が塾内の昇級に大きく影響した。

今,算盤をはじけと言われても,ピアノを弾くより難しいだろうな。