受験シーズン

大学の受験シーズン到来である。

高校3年の今頃は,授業はなく(2学期までに3年間のカリキュラムは終わっていた)朝出欠を取ると一日自習時間となる。欠席の生徒は,東京や関西へ私立大学を受験している連中だ。その頃,友人と当時白山公園の近くにあった県立図書館に通ったが,勉強に飽きると隣の県民会館の喫茶店でコーヒーを飲んだ。店のおばちゃんとも仲良くなり,いつしかコーヒーが目的で図書館に通っていた記憶がある。また,図書館に勉強道具を置いて,学生服の襟を折り込み,パチンコ屋に行ったこともあったなぁ。

夕方家に帰ると一寝入りし,10時頃から朝方にかけて勉強していたことがあったが,楽しみは深夜放送だった。夜になると関東のニッポン放送文化放送,関西の放送も聞こえてくる。オールナイトニッポンにはずいぶんお世話になった。「帰ってきたヨッパライ」や「受験生ブルース」なんかもブームの大分前に聞いていた記憶がある。冬の暖房が練炭七輪だったので,夜中に即席ラーメンを食べるのも楽しみだった。

私らの時代はセンター試験なんてないから受験は賭けの一面もあった。偏差値云々が騒がれ始めていたが,そんなのは無視してみんな一発勝負にかけていた。私の成績でいくら穴場の大学とは言え,よく国立一期校にひっかかったものだと今でも思っている。現代なら学校側で出願自体も出来ないのだろう。

マグレも実力のうちと思っている。社会に出れば,そのマグレが必要なことも多々あるはずである。