台風7号が近づいている。お陰で県内はフェーン現象により山越えの乾いた南風が強まり、朝から気温が上がる。ここ中央区も午前中のうちに35℃を越え、猛暑日となった。夕方のニュースを見てたら隣の三条市が39.8℃、長岡も39℃越え、ナント、今日の最高気温観測ベストテンのほとんどを新潟県が占めたというから恐れ入る。
フェーン現象で思い出すのは1955年(昭和30年)10月1日の新潟大火である。未明に今の中央区役所近くから出火、おりからの乾いた強風にあおられ旧新潟市の中心街を焼き尽くした。夜中母親に起こされ外に出てみたら、真っ赤な空に猛烈な勢いで火の粉が流れていた光景は、まだ6歳の保育園児だったけど今でも鮮明に覚えている。火元から直線で2~300mくらいのところに住んでたが、幸いにも風向きが異なってたため焼け出されずに済んだ。翌31年4月に入った小学校の体育館が焼け出された人たちの避難所になっていたため、入学後しばらく何家族かが生活してたし、陸上競技場裏手の信濃川河畔に建てられた仮設バラックから通ってた同級生もいた。
台風は明日紀伊半島付近に上陸し、本州を縦断して日本海に抜けるという。そのため明日以降も県内は猛暑が予想されている。被害がないことを祈るのみである。