アルペンルートツーリング(二日目) 読みはピタリ

朝から雲一つない晴天で、絶好のアルペンルート日和だ。窓を開けるば、白化粧した「鹿島槍ヶ岳」の穂先が飛び込んでくる。冷え込みは厳しくバイクのカバーに霜が下りてガバガバ。道路が凍みてる心配もあり、予定より遅らせて08時過ぎに出発する。
扇沢駅で室堂までの往復券9,050円を購入。09時発のトロリーバス黒部ダムへ。ダムは観光放水も終えているので220段上がる展望台は止め、地下ケーブルカーの「黒部湖駅」へ向かう。ダムの上を歩けば、空はどこまでも青くまさに絶景である。
地下ケーブルカーで「黒部平駅」に着くと、その上の「大観峰」へ行くロープウェーの臨時便があるというので飛び乗った。トロリー、ケーブルカーと地下だったんで、ロープウェーからの視界は眩しいくらい。さらに大観峰からの景色はどうだ。グリーンの黒部湖を見下ろし、正面に赤沢岳や針の木岳がドンとそびえる。
大観峰から地下トンネルをトロリーバスで行くと、本日の目的地「室堂」に到着。積雪は数十㎝はあろうか、一面の銀世界である。富山側からの観光客も多いので、すごい賑わいだ。みくりが池の淵に行くのも雪で大変だ。ここでゆっくり昼食でもと思ったが、レストランはニーハオ連中で超満員。仕方なく売店で「おやき」(1ヶ270円とバカ高)を買ってすきっ腹を満たす。帰り際にサービスでシャッターを押しますとの声に一枚お願いした。ボランティアかと思いきや、先にフラッシュで撮った写真を千円で売り付けてきた。でも丁重にお断りする。
室堂から折り返し、途中の景色を楽しみながら扇沢に向かう。左は、黒部平から大観峰を見る。一番高いポッチが「富士の折立」というらしい。
14時過ぎ、大町の扇沢駅に戻り、それから向かったのは30分ほど離れた大峰高原の「七色の大カエデ」。大きな木で、葉が緑、紅、中間色と七色を保っていることからこの名が付いたらしい。途中「中カエデ」があり、紅葉はこちらの方がきれいだそうな。
この日は「晴れる」と信じ、急遽走り出した今回のツーリング。しかし朝から日が沈むまで、これほど晴れるとは思わなかった。これも精進のタマモノだろうか?