イカの話し

今日は午前中から雨となって比較的暖かく、駐車場の雪もほとんど融けた。

NHKでダイオウイカの初撮影の記録が放映され、大迫力に圧倒された。
センター時代、北太平洋のアカイカ(ムラサキイカ)調査に携わった。ダイオウイカほど巨大ではないが、脚部を除く外套長が4〜50㎝にもなる大型のスルメイカの仲間である。イカは8本の足に2本の触腕があり、この触腕で魚やモノを捕まえ食べる。イカ釣り機の針にもこの触腕だけでぶら下がっていて、舷側を超える寸前に自身の重量に耐えきれずプツンと触腕が切れて逃げられることが度々だった。一日の漁を終えると船内のアチコチにこの触腕だけが落ちており、拾って軽く干しストーブであぶってよく食べた。
イカの食欲はすさまじく、解剖すると食べすぎで胃袋がパンクしてる個体もある。イカの口、通称カラストンビの力は強烈でロープや釣り糸なんて簡単に噛み切るので生きてるものを扱うときは細心の注意が必要だった。しかし、このカラストンビ(正確には口球という)がコリコリして美味しく、今や高級珍味の代表となっている。

今日も1本吸って、タバコもいよいよ残り1本となった。
傍から見れば一日1〜2本で我慢しているんだから禁煙も簡単に出来るだろうと思うかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
明日は名残を惜しみ、チビチビとそしてフィルターが焼けるまで大事に、大事に吸い尽くすつもりだ。