春のロングツーリング(十日目) 別格二十霊場結願

今朝は曇ってはいるが、雨の心配はないようだ。8時半過ぎにチェックアウト。というのも、ホテルに近い臥龍山荘のオープンが9時だから。町の駅にバイクを停め、「おはなはん(彼女、大洲だったっけ?)通り」を抜けて9時ちょうど山荘に到着。勿論今日一番目の客である。
110年前、]地元の豪商が当時の建築技術の粋を集め10年がかりで建てたという。茅の厚さ、軒の天井板の凝った作り、床の間のしつらえ、どれも見応えがある。庭の緑も美しい。離れとなる
不老庵。ここからの借景の山、肱川の淵の色が有名だ。敷地はそう大きくはないが、何時間いても飽きない魅力がある。大洲から高速に入り、松山市の「文殊院」に向かう。

第九番札所 文殊院
松山の南、町はずれのようなところに本堂、大師堂がチンマリと並んでいた。それと対照的に大師像のナント大きなことか。残りの2ヶ寺もこうであってくれと祈ったのだが、、、

しばらく一般道を走ったのち、高速に乗って一気に今治に入り、今治城を見る。城作りの藤堂高虎が作った天下の水城で、堀の水は勿論海水。堀にはクロダイや石鯛が泳いでいるらしい。石組も見事で絵になる城である。

今治城から近い「白楽天」で今治名物「叉焼玉子飯」(唐揚げ付きセットで千円)を食べる。チャーシューというよりも、帯広の豚丼的な味がする。ボリュームもあって私好みのB級グルメである。

第十番札所 興隆寺
街からそう外れてないんだけど、結構山深いところにあった。「車はここまで」の看板に従って歩いたけど、これが大変なものだった。仁王門までが50段、門をくぐってから240段をエッチラ、オッチラ。蒸し暑さも加わって本堂に着いた時にはパンツまでビッショリになっていた。

第十一番札所 生木地蔵
ここが20番目、別格回りの結願の寺である。前が前だけにどうかなと恐々行くと、意外や意外、車がビュンビュン通る県道からすぐのところにあった。写真右端の大師堂は普通のイエ風で結願の般若心経も、正直力が入らなかったなあ。厳しい道の連続だったが、事故なく無事終えることができホッとしている。何が得られたか、じっくり考えてみよう。

16時過ぎ、西条市壬生川駅近くのホテルにチェックイン。明日は瀬戸内沿いに海岸線を走り、佐多岬の先っぽ三崎から豊後水道を挟んでフェリーで佐賀関に入り、別府に泊する予定である。