2015春 山陰・九州の旅(十一日目) ニュー・ナビ

朝起きたら道路はしっかり濡れていてまだ小雨がパラついている。予報では朝方雨が残るもののその後は曇り。小雨もすぐに止むだろうと、7時半、雲仙に向けて出発する。
ところが走るに連れて雨脚は激しくなりガスもひどくなってきた。これでは雲仙に上がっても何も見えまいと島原に直行することにした。一応カッパは着て出たのだが、だんだんに雨が染みてくる。9時過ぎに島原城に到着すると、ずっと雨粒で視界が遮られる中で運転に神経を使ったため、正直、疲労困憊気味だった。
皮肉なことに雨は小ぶりになってきた。天守閣の入り口で、お姉ちゃん二人の横笛の合奏に引きつけられ入ってみる。中は資料館になっており、キリシタン関係、生活文化などかなりのコレクションが有り、興味を引いた。残念ながらテッペンからの眺望はご覧のとおりで、ちょっと先は真っ白である。
となりの「西望記念館」に入ってみる。長崎の平和の像の作者である彫刻家北村西望の作品が数十点収められていて、結構見応えがあった。
そろそろ島原〜熊本間のフェリーの予約でもしようかと電話したら、ナントこのガスで朝から運行見合わせ中とのこと。仕方なく有明経由の陸行を考えていたら、土産物屋のオバチャンが旅多比良〜長洲間のフェリーが動いていると教えてくれた。
とりあえず島原から20分ほどの多比良に行くと、若干の遅れながら運くという。40分のクルーズではあるが、他のフェリーより安く750CC以上で1100だった。
12時半、佐賀の長洲港に到着する。このフェリーで、石川から九州ツーリング中のF君に誘われ、玉名ラーメンの「千龍」でチャーシューメン880円を食べる。スープは豚骨ながら塩のようにアッサリ感がある。花びらに見立てた豚バラのチャーシューは量もあり旨かった。九州特有のストレート細麺もしっかりしていて食べ応えがあった。
彼は三十代半ばながらツーリングのベテラン、バイクも独特だ。九州もかなりの頻度で走っているようだ。ナビの話をしたら、自分は「スマホ」のナビをイヤホンで聞いて走っているという。
熊本について、ホテルのチェックイン前にショップを教えてもらいスマホを購入した。機種などは二の次、とにかくナビが見やすく操作しやすいことが条件で選んだのがコレ。
明朝も雨が残るようだが、日中は晴れ間も出そうだ。阿蘇の周辺を走り南阿蘇のペンションを予約した。このナビが使えるかどうか、明日が正念場である。