近畿ツーリング(六日目) 悪運強し

昨夕からの雨もあがり、曇り空だが何とか一日降られないで済むようだ。何という悪運の強さだろう、今年は「晴れ男」かもしれない。
朝食のバイキングをしっかり食べ、八時半、ホテル出発。今日メインの国道42号線、信号が少なく走りやすいのだが、入江沿いのカーブはきつく、またダンプが多いのには参った。また一般車がかなりのスピードで煽ってくる。結構道の駅が多かったので、休み休みバイクを進めていく。

10時過ぎ、串本の「橋杭岩」に到着。波に侵食され一列に並んだ奇岩に目を奪われた。この景色、パノラマで撮れたらもっと迫力でるんだけどなあ、、、。
30分ほど走って太地町のくじら博物館に行く。さすが鯨の町、国道から入ると鯨のモニュメントが建っている。母船で働く人に太地出身者が多く、その昔、ずいぶん可愛がられたことを思い出した。
次に那智の滝へ向かう。観光客も少なくてじっくり滝を鑑賞することはできたが、滝までの石段の急なこと。特に見終わっての登りがきつかった。そういえば近くの熊野那智大社の石段もきつかったのを思い出し、次の「熊野速玉大社」へ行くことに。
社自体、あんまり覚えてなかったが、御神木の「梛」を見て思い出した。前来た時は囲いも小さく葉っぱが取れるくらいだったが、周りが随分立派になった印象を受けた。
新宮からちょっと山に分け入って、ガイド本に出ていた「引作の大楠」に行く。県道から外れて500mあまり、それは突然現れた。誰もいなかったのでバイクを真ん前に停め記念写真。ちょうど撮り終えたら、オタクっぽいニイチャンが車でカメラ片手にやってきた。グッドタイミング
そして昨日の「谷瀬の吊り橋」同様、今回楽しみにしていた「丸山千枚田」に行く。ホントに細い道をズンズン上がっていき、ついに到着。朝の好きな番組「ニッポンの里山」で何回も紹介され、いつか来たいと思っていたので念願が叶った。輪島の白米と同様タンボ一枚がすごく小さく、実際には二千枚以上あるらしい。その一枚一枚に名前入りの立て札がある。オーナーを募ってこの景観を維持しているのだろう。高いところから水が各田んぼに流れ落ちているから、今週末くらいに田植えなんだろうな。さぞや賑わうことだろう。
もう時刻は3時近く。そういえば昼飯がまだだったが、朝のバイキングが効き晩飯までは持ちこたえられそうなので宿へ向かうことに。
四時前、熊野駅近くのビジネスホテルにチェックイン。シャワーを浴び、街へ出たはいいが飲むにはまだ早くレストランも近くに見当たらない。面倒くさいのでスーパーで弁当とツマミ、勿論「金麦」を買い込み、晩飯は部屋で済ます。
明日はバイカー憧れの志摩を走る。天気も上々、どんな景色が見られるか楽しみだ。