大晦日のご馳走

午前中に一時吹雪いたが、午後から雨に変わり、降ったり止んだりで積もらずに一安心。

物心ついたころから大晦日の夜は、年に1回のスキヤキだった。
夜になると姉弟は、お節の栗きんとんやかまぼこ、伊達巻、のっぺなどで小腹を満たし、紅白を見ながら帰りの遅い親父をひたすら待った。全員揃うと、台所からホースで引いたガスコンロにフライパンをのせ、親父がジュージューと肉を焼き始める。煮えるのを待ちきれずに箸を出すと、「まだだ」とよく怒られた。煮詰まると水を差し、醤油、砂糖で味を調え肉、野菜を継ぎ足していく。どのくらい肉を用意したかわからないが、みんなよく食べたよな。スキヤキの残りは、元旦の雑煮の具の一部となった。

今晩もスキヤキを食べ、紅白を観ている。
今年もあと残り1時間、来年も良い年であることを祈るばかりである。