枕崎の思い出

朝からモヤっとして暖かく、日中は20℃を越したらしい。これで桜の開花も少し早まったかも。

今週から私の好きなBS番組「火野正平のこころ旅」が再開された。今回は鹿児島から福岡、とんで近畿から山梨にかけて走るようだ。今日は鹿児島の長崎鼻から枕崎を紹介していた。

枕崎に初めて出張したのはたしか平成2年の冬、赤道付近でカツオや黄肌マグロを獲ってきた海外まき網漁船の水揚げ立ち合いだった。以後、山川を含め何十回通ったことだろう。開聞岳の美しさも忘れられない。枕崎・山川は鰹節の町、市内のあちこちからカツオを燻す煙が立ち上り、いい匂いがする。
枕崎に滞在中、朝飯と昼飯は漁協の食堂で食べるが、たいてい市場に揚がった魚を漁協の人が裁いた刺身が供された。
忘れられない味がキビナゴ(左)とオアカ(アカムロ又はオアカムロ)である。
キビナゴは今や全国区となっているが、オアカの刺身はまだお目にかかったことがない。太平洋岸の沼津から南で漁獲されるムロアジだが、名の通り尾が赤い。どちらかと言えば安い魚だが冬場は脂がのり、刺身で食べればネットリして非常に美味だ。以後、オアカの刺身が、枕崎出張の最大の楽しみとなった。

いつか九州もツーリングで行ってみたい。景気が良くなって、直江津〜福岡間のカーフェリー復活を強く願っている。