読書に夢中

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朝から気持ちよく晴れ、柔らかな陽射しが降りそそいで一気に春が来た陽気である。バイクがあればキャッキャといって乗り回していたことだろう。でもこの陽気は今日限り、明日は一気に下って雪交じりの天候となるらしいから、注意せねばならない。

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今、読書に夢中になっている。正月、茨城県取手市に住んでいるS.T君からの賀状に「私の随筆、読みますか」と添えてあった。彼とは同い年、八戸出身で長崎大学水産学部を卒業し日水系列の会社に勤務していた。母船式サケマス漁業の仕事をしており、1978年漁期では同じ母船に乗船して仕事した友人で、北洋サケマス漁業が終わってからは賀状だけの交換が続いていた。小雑誌程度を想像していたが、届いたのは堂々のA6版「自分勝手な食物誌(第二版)266頁」「続・自分勝手な食物誌 196頁」の二冊、印刷は自ら行い製本だけ依頼してできた自費出版の力作である。

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彼の趣味は登山で、田中陽希よろしく深田久弥百名山を踏破している。八戸で過ごした故郷のこと、長崎での学生時代、就職してからのサケマス漁業とその後のフィジーインドネシアなどの出張や駐在生活、そして現在趣味と実益を兼ねての菜園暮らしなどのエピソードを、そのときおりの「たべもの」になぞらえて軽妙洒脱な文章にまとめている。「たべもの」の伝来や郷土料理、歴史的背景なども調べてあり、読んでいてとにかく面白いし写真などもっと掲載して整理すれば「たべものの参考書」になると感心している。

網膜剥離の手術後ガチャ目となって以来、文字が読みづらくなって読書は敬遠していたのだが、目を休め休め読み進み今続編の半分まできた。数部作ったが友人等に配布し手元にはこれしかないということなので、読み終えると返却しなければならない。機会があれば久しぶりに逢ってこの本を肴にじっくり語り合いたいと思っている。