石段ぢごく、アゲイン
雨も上がって青空が広がっている。でも天気は不安定で、午前中は小雨が降ったり止んだりの状況だった。4日連続のおばんざい朝飯を食べ、8時半ホテルをチェックアウト。京都の最終日、予定通り嵐山の天龍寺へ向かう。
天龍寺の境内に車を置く。拝観コースは、法堂の雲竜図、方丈庭園、諸堂巡り、があり各500円。法堂と諸堂は、修学旅行生が大挙押しかけていたので、庭園のみ回ることにした。
前の石庭、裏に夢想礎石が造営したという曹源池と周りも風景、いままで数多くの庭を見てきたせいか、感動がうすかったのは贅沢な悩みかな。
庭園の北側出入口にほぼつながっているのが「竹林の小径」。もっと長いかなと思ってたら案外短いんだ。ガラガラなので真ん中をノシて歩いてきた。
竹林をでたところにあったのが「大河内山荘」、往年の名俳優「大河内伝次郎」が30年かけて手をかけた広大な庭を有する庵である。
順路に従いアップダウンがある石段の小道を2~30分かけて歩く。建物、色が変わり始めた樹々、休み処からの絶景、いいものを見せてもらった。抹茶と落雁のサービスもあって、京都の最終日を楽しむことができた。出口近くに資料館があり、年譜を見て驚いたのは伝次郎が亡くなった年齢。かなりの爺サマと思ってたが、今の私より8歳も若い64歳だったんだ。
京都とおさらばして車で40分ほど走り、琵琶湖西岸の南端に近い「唐崎神社」へ。
湖岸の景色とともに見たかったのは、枝をなが~く伸ばした「唐崎の松」。今のは大正時代に移植した三代目とか、枝ぶりはイマイチだったが、それでもみごたえはあった。
西岸を北上して琵琶湖大橋を渡り、東近江にある百寺の一つ「石塔寺」へ行く。田中陽希が泣いて喜ぶまっすぐのびる百数十段の石段が出迎えた。
上がり切ると、何百、何千という石塔が出迎える。よく見ると石面には、地蔵、童、夫婦、仏像などいろいろ彫られている。一人きりだったので少し不気味な気もしたが、圧倒されながらもしばし眺めていた。
北へ20分ほど走って「百済寺(ひゃくさいじ)」に到着。
庭園のコイが泳ぐ池を一周したあと、本堂のある山上への石段を上っていく。
最初はきつく感じなかったが、なにしろ長い。仁王門に着く頃には息も絶え絶え、石段に腰を下ろしてポカリをがぶ飲みした。下りは石段を避け、距離は倍以上になる山道を景色を楽しみながら歩く。
滋賀では近江八幡東の林間オートキャンプ場で二泊する予定だったが、昨日の雨で下がグチャグチャだろうし予想より気温も低いのであきらめ、今朝急遽東近江のホテルを予約した。明日はここから近い金剛輪寺、西明寺を拝観したあと岐阜に入り、横蔵寺、華厳寺へ行く予定だ、、、