プレ名月

午前中、新潟を含む北陸の梅雨明け宣言が出された。一気に夏空になって猛暑日になるのかなと思っていたが、今日のところは薄曇りで気温も30℃にとどかず案外過ごしやすかった。

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 19時前、何気なく外を見たら月がきれいである。暦を見ると満月は4日、明後日晴れる保証もないのでカメラに納めた。中秋の名月は一周期あと、8月の満月はなんというのだろう。

思い出すのは、1969年7月アポロ11号の月面着陸だ。当時は学生運動華やかなりし頃で、春に機動隊が入って大学は封鎖中。二年生(正式にはまだ一年生)でノンポリだった私はバイトに精を出していて、このときは熱海の先の網代で巻き網漁業の泊まり込みのバイト中だった。初島周辺でカツオ一本釣り用の生餌であるカタクチイワシを獲るもので、毎朝4時に起きて小さな漁船に乗りこむ。漁があるときはそのまま夜中の10時頃まで6~7回の操業となるが、魚群が見えないと遊覧船よろしく朝1回、午後1回沖を出てぐるっと付近を廻り飯盒の弁当を食べてくるだけ。宿は、普通の家の大きな畳部屋で先輩後輩20人くらいが雑魚寝の生活、時間があれば雀卓を囲んでいた。バイト料は、漁獲があるなしに関わらず三食付きで一日1,200円くらいだったかな。それでも一ヶ月近く働けばかなりの金額となり、人気のバイトだった。月面着陸は、網代が祭で3日間休漁となったため、同じくバイトをしていた先輩の実家である沼津へ遊びに行ってたときで、朝飯を食べながらテレビにかじりついて観ていた。

あれから半世紀余、今晩の月を見ながらそんなことを思い出していた、、、