朝飯前に宿の付近を散歩する。歩いて5分ほどのところのJR塩狩駅。構内には引き込み線があって反対ホームがあり、無人のためアナウンスがなく、ホームを間違える観光客が多いそうだ。
隣が作家三浦綾子の旧宅で、今は塩狩峠記念館になっている。昨晩、ここで働いている女性が同宿してるということで、特別に入館させてくれたが、私は興味がないので遠慮した。
宿に戻り、7時半から朝食。食後、客同士これからの行動についてディスカッション。鉄道マニアが一人いて、今日は富良野方面に行ってここに連泊、明日は稚内まで往復し北見泊まりとのことで06~20時の間ほぼ電車に乗りっぱなしらしい、スゴイ。
9時、宿を出発。国道40号線を南下し、比布の先からは国道39号線をまっすぐ網走に向ける。途中、層雲峡の先にある銀河の滝(中)と流星の滝(右)で休憩。水量少なくちょっと迫力に欠けるが、見事な滝である。ここでナント沖縄から来てる同年配のハーレー野郎に逢った。でも走り始めは東京とにおことだった。
滝から20数㎞の坂道を上り切ったところにある石北峠。初雪や季節外れの雪のニュースのとき、必ず登場するところである。山深い、緑のコントラストがきれいである。
11時半、留辺蘂駅前にある「加根〆め」で昼飯。店に入ったら8割の席は埋まっているが、まだ誰も食べて居ない。年配のご夫婦二人だけの店でてんてこ舞いで料理している。結局1時間ほど待つハメになった。旅番組で紹介された蓋が天ぷらの背もたれになっている「びっくり天丼」を食べる。米粒を食べるまでにかなりの天婦羅を食べなければたどりつけない。これで1,350円、流行るのも分かる。
国道39号線で北見に入り、北見市街から道道104号線で網走へ向かうが、この道が空いてて周りの景色も良く快適な走りをすることができた。網走市街を通過し、14時半、今日の目的地「小清水原生花園」に到着。
ここもエゾカンゾウと思っていたら大間違い。ややオレンジ色が濃い「エゾスカシユリ」が盛りである。
黄色い花は「エゾキスゲ」。花園の手前では、この花が群生していて見事なイエローカーペットだった。
ハマナス、ヒオウギアヤメ、その他モロモロ、花の密集度は負けるが、種類はサロベツ湿原より断然多い。道路を横切った涛沸湖の木道には、やはり野鳥狙いのマニアが陣取っていて、今日はYOUの姿もあった。雲がかかってイマイチだったが、ここからの斜里岳も大好きな風景だ。
花園から30分ほど走り、今晩の宿である斜里町清里のとほ宿に到着。斜里岳をバックに木々に囲まれ、広大な畑の中にポツンと建っている。まだ時間もあったので付近を歩いてみた。
テッペンは隠れているものの斜里岳はカッコいいなあ。16時ちょうどチェックイン。今日は客が少なく、4人部屋をシングルユースだ。
19 時から二階のサロンで晩飯。鶏のクリーム煮をメインにジャガイモのグラタン、ホッケの煮つけ、カボチャサラダ、キノコスープ、冷奴の上にはギョウジャニンニク、鮭の胃袋のキムチ、アスパラなど見た目も鮮やかな夕食である。ここは斜里岳登山の客が多いとか。グレートトラバースの田中陽希もここに宿泊したとか。20時過ぎ、ご主人の車で近くの温泉へ送り迎えしてもらった。もうすぐ古稀を迎えるのに、三日連続の天然温泉でもう肌はスベスベ、艶々である。
今、雨が降っている。明日は根室市内に宿をとった。コースは天気次第で、知床周りにするか、屈斜路湖から牧場地帯を抜けるか、決めるつもりである。