帰省ラッシュ

朝からドンよりと曇って今にも降り出しそうだったが、昼頃からスッキリと青空が広がった。立秋を過ぎてサービスしてくれたのか、最高気温も30℃以下でチョッピリ秋を感じさせる一日だった。
ニュースで盆の帰省ラッシュがピークをむかえていると報じている。1968年大学進学で上京しそのまま就職してずっと首都圏住まいが続いたが、ほぼ毎年盆と暮れに新潟へ帰ってきていた。記憶に残っているのは、やはり上京した1968年夏の帰省である。
二週間にわたる千葉県館山での海洋実習(漕艇訓練と遠泳の毎日)を終え、日焼けで真っ黒な顔に、白い長袖のチューニックの上着に白のズボン、白いカバーを付けた制帽姿と、初帰省に力が入っていた。まだ新幹線はなく、特急「とき」は高いので急行「佐渡」を利用、上野から新潟まで5時間くらいかかっただろうか。家には特に帰る日時は知らせていなかったのだが、夜の7時過ぎ、新潟駅の改札口でオヤジがニコニコと待っていてビックリ。あとで母親に聞いたところによると、3〜4日前から「そろそろ帰ってくるころだ」と夕食後母たちには黙ってバスに乗り駅に通っていたらしい。当時はあまり父親と話すことはなく素直にありがとうとは言えなかったが、こころの中では感謝の気持ちでいっぱいだった。
家に帰ると、一種の凱旋気分で土産を持ち制服姿のまま近所に挨拶したのもそのときだけだったかな。「三丁目の夕日」の昭和時代、懐かしい思い出である、、、