春のロングツーリング(二十二日目) 悪運尽きず

昨日、山口県を含む九州北部・四国が梅雨入りしたとか。例年より一週間ほど早いらしい。これからは、梅雨前線のご機嫌を伺いながらの走りとなるのかな。今日もポツリポツリ、降雨量には記録されないような雨が降り続く。
10時過ぎ、奥さんともども車で川棚温泉の「クスの森」へ行く。3年前来たときは、それこそ森のように葉を茂らせていたクスノキが、最近急にその勢いが衰え枯れてきているらしい。これには私もビックリ、関係者も頭を痛めているらしい。復活を祈るばかりである。
このあと名店「たかせ」へ行き、川棚名物「瓦蕎麦」を戴く。ゆでた茶そばを熱した瓦の上に載せ、アツアツ濃い目の汁でいただく。海苔の下には茹でた牛肉が隠されていた。三人で5人前をぺろりと食べる。一旦ウチに戻り、12時過ぎ、支度をしてSさん宅を辞す。
それまで降っていた雨もこの時には止んでおり、空もこころなしか明るくなってきた。カッパを着込むか否か迷ったが、ママよとばかりジャケットのまま走り出す。小月から高速に入り、今日唯一の観光地、岩国の錦帯橋を目指す。
駐輪場が見つからずウロウロしたが何とか停める。橋の渡り賃は往復で300円、来るのは初めてではないが見応えがある。上から下から、川上から川下から、心行くまで美しさを楽しんだ。
幸いなことに梅ケ峠を出発以来、走っているときも含め雨には全然降られなかった。「悪運未だ尽きず」である。
16時、岩国市内のホテルにチェックイン。明日は宮島、広島市内、呉、鞆の浦を経由し、福山に泊する予定である。