春のロングツーリング(十四日目) 悪運強し

夜中、窓を叩きつける雨の音で目が覚めた。5時過ぎ起きて外を見るとまだ雨は止まず、かなりの風が吹いている。雲の動きをみると、9時頃には止むようだ。今日はゆっくり出発することに決める。
この宿は日帰り温泉で宿泊もできるところ。売りは大浴場での「泥パック」。古稀に近いオジンの肌に効果あるか知らないが、昨日体験してきた。今朝は宿泊棟にある家族風呂に6時からのうのうと浸かってきた。9時ちょうどホテルを出発。少し霧雨状に残っていたがカッパを着るほどではない。強風は残っているが、まあ良しとしよう。悪運未だ尽きずである。
30分ほどで「嘉例川駅」に到着。古い駅舎が有名で映画やCMのロケ地としてよく使われるところだ。撮り鉄マニアか、朝早いのに7〜8人の観光客が来ている。折から鹿児島行きの電車が入ってきたので見送ることができた。
姶良市加治木町の「龍門滝」に寄る。初めて鹿児島に来た時、空港から市内へ向かう高速からデッカイ滝が見えて以来ずっと気になっていたところだ。散歩中のジイさまからいろいろ説明を受けた。バイクでもっと上まで上がれるらしいが、道は細そうだし雨上がりで濡れてるしで遠慮した。

高速を利用し、鹿児島市内に入って、黒豚料理の「寿庵荒田本店」で昼飯に。ランチメニューはカツが中心だったので、エビ、地鶏を加えた「黒豚よくばりカツセット」(1,706円)を食べる。メニューの写真よりずっと小さかったが、ご飯大盛のオカゲもあっておなかイッパイになった。

食べ終わって、昨春こころ旅の風景となった吹上浜の「大汝牟遅神社横の千本クスノキの森」へ向かう。しかし西に抜ける道のナント悪いこと、昨日でお遍路コロガシは終わりかと思ってたらとんでもない。おまけにずっと下りだし、道は濡れてるしで昨日以上に気を使った。ところがナビが示した場所にはカゲもカタチもなく、道を聞こうにも人っ子一人歩いてない。仕方なく宿をとった阿久根市へ向ける。川内市いちき串木野市を経由し、道の駅「阿久根」で休憩。向かいには賢島(かしこじま)が見える。まだ3時前、チェックインには早すぎるのでネットで探し、コインランドリーに行く。折り返し点にきたのかどうかはっきりしないが、今航の着替えはもう大丈夫だ。
明日は7時過ぎにチェックアウトし、長島・蔵之元港8時20分発のフェリーで天草に渡る。西海岸を走り、泊まりは熊本市。明日は大丈夫だが、明後日の天気が怪しいため連泊することにしている。
さあ、明日も走るゾ、、、