ここ霧多布では、今朝は青空が広がった。同室だった新潟・燕の定年ライダー、この天気を見てじっとしてられないとばかり、05時過ぎ、「朝飯キャンセルしておいて」と言い残してそそくさと出発していった。
私も起こされてしまい、朝飯前に霧多布岬まで走ってきた。霧を心配していたが、スッキリクッキリ見事な青空である。ただし風は冷たくしかもかなり強いのには参った。
宿のご主人は晴れていれば毎朝海鳥などの観察に行くとのこと。
岬で引き揚げてくるご主人とあったが、ラッコが三頭確認できたらしい。探してはみたが、私のデジカメでは無理だった。
7時半から朝飯。今日はちょっと都合があって食パン一枚で我慢する。08時過ぎ、宿を出発して「落石岬」へ向かう。09時過ぎ、まもなく着くころになって急にガスが濃くなってきた。しかも灯台への木道に通じる駐車場にはかなりの砂利道がある。ここでコケたらどうしようもなく勇気ある(?)撤退を決めた。
根室市街を目指す。最初は「東根室駅」、日本最東端の駅で勿論無人だ。自転車でマニアが先に一人、列車の通過はあと40分とのことだ。写真に収め、次の「喫茶どりあん」へ。
ここは根室のソウルフードバター、ライスに揚げたてのトンカツを載せデミグラスソースをかけた「エスカロップ」が誕生した店。まだ10時を少し回ったばかり、朝飯を控えた理由がここにある。味はくどいのかなと心配していたが、意外とサッパリしている。でも高カロリーには違いない。
根室から風連湖の脇を抜け、知床へ向かう。途中、野付湾の西側にあたる道駅「尾岱沼」でソフトクリームを食べながら休憩。野付半島の先端はガスっていたが、ここいらへんの天気は上々でかなり暑い。エゾカンゾウはこれからが見頃ということだ。
羅臼のイモ洗い状態の道駅を敬遠し、羅臼峠へ向かう。ガス気を心配したが、二年ぶりの峠から見る羅臼岳が優しく迎えてくれた。
ウトロ側に下って知床五湖へ行く。ここの高架木道は実によく出来ている思う。今日は土曜日、その木道にも人がいっぱいだ。
宇登呂港でゴジラ岩とご対面。各地にゴジラと名の付く岩は多いが、ここのはよく似てると思う。15時半、ウトロのレストランを兼ねる「とほ宿」にチェックイン。三階に男女別相部屋が3〜4室あるが、今晩の客は二人だけ。17時過ぎ、チャリンコで旅行中のアンチャンがやってきた。晩飯後、このアンチャンが飲みたそうにしてたので一緒にコンビニへ買い出しに行き、23時過ぎまで飲むことになった。彼は美瑛出身で札幌の北大に通う三年生、こんな若者と話を合わせられるんだから、私もまだまだ気が若いかな、、、