北海道ツーリング 2016秋 (十二日目) 海峡をわたる

昨日の宿は、昨年大雨の時に泊まったところで素泊まり3,670円。函館駅のすぐそばで、最近は外国人が多くなったとか。8時過ぎ、おばさんに見送られ宿を出発。
15分ほどで海峡フェリー乗り場に到着。手続きをしてしばらくすると、乗船する「大函丸」がやってきた。定刻の9時30分に出港、「旅物語」の団体さんと一緒で船内は大賑わいだった。
函館山ともしばしの別れだ。今日も視界良好で、間もなくすると美しい山容大沼の「駒ケ岳」が望めた。
風が段々強くなってきたが、11時30分、大間に入港。先ずは、本州最北端の地「大間崎」にご挨拶。周りは「大間のマグロ」を掲げた食堂だらけ、ここは我慢の子で陸奥湾に面した338号線を南下する。
ちょっと南下すると海に張り出す奇怪な岩が見えてきた。展望所で確認すると「願掛岩」とあった。それにしてもこの338号線、走る前は海を見ながらノンビリとと思っていたが、ほとんどが山の中のクネクネ道でたまに海に出てくる程度で緊張して走る道だった。
小一時間走り「仏が浦」近くのパーキングからのぞくと、奇妙な岩が立ち並んでいるのが見えた。さらに下がったところの駐車場から急坂を600mほど下りていくと海岸に出る。
そこにはこの世のものとは思えない岩々が立ち並び別世界のようだ。しばし見とれたあと帰る段になって、お遍路のときの八百段の階段の恐怖が蘇る。昼飯前でまだ身軽(?)だったが青息吐息で駐車場に戻って来た時は、パンツまでグッショリだった。
さらに南下して道駅「わきのさわ」へ行くが、何と食堂が定休日。ままよとばかり、このまま「恐山菩提寺」まで行くことにする。
むつ市内を抜け山道をさらに15、16㎞上る。時刻は15時半を過ぎており天気も下り坂で、黒雲が覆ってきた。近づくにつれ、腹は空いてるし、空気は段々冷たくなってくるし、硫黄の匂いも鼻についてきたが、16時過ぎに到着した。

一か所ごとに「三途の川」「賽の河原」などの札が立っており、何とも言えない霊気が漂っている感じだ。宇曽利湖の水は神秘的な青みがかっており、一層の雰囲気を醸し出していた。
17時前に、むつ市のホテルに到着。エントランス脇の雨の当たらないところに駐輪させてもらった。明日の午前中は雨の予報だ。尻屋崎の寒立馬を見たい気もするが、天候を見てから判断することにしよう。