北海道ツーリング 2016秋 (三日目) 夢か、幻か

曇りの予報なのに、午前中ほんの少し雨になった。最高気温は昨日同様20℃、でも湿気があるから動けば蒸し暑く感じる。
8時半にホテルを出発し、礼文の北端である「スコトン岬」へ。先に見える島は「トド島」、時期によりゼニガタアザラシ、トドが群れを成すらしいが今日は姿なし。視界が良ければ樺太も見えるそうだ。
西側に位置するスカイ岬へ。駐車場から結構なノボリになるが絶景が待っていた。漢字では「澄海岬」、何とも響きが良く文字通り澄んだ真っ青な海がある。左手前の崖に見られる柱状節理も素晴らしかった。
香深から西へ横断する途中にある「桃岩展望台」へ。横断道路から舗装された脇道を1㎞ほど上ると駐車場があり、そこからさらに徒歩で10分ほど上るとようやく展望台だ。岩は御覧のように完全な桃型で、高松宮妃殿下が読まれた歌碑が建立されている。ここは礼文岳に次いで二番目の高地、島内の(高山)花畑トレッキングのセンター部で四方に遊歩道が整備されている。
西側の海岸線にある「猫台・桃台展望台」へ。こちらから見ると、本当に「桃の岩」だ。反対側の岬の先にあるのが「猫岩」で近くから見るとネコそっくりらしい。見える建物は知る人ぞ知る「ユースホステル桃岩荘」、ミーティングと称した毎晩の歌声集会、フェリーでの独特の送り迎えが名物らしい。ただ坂が砂利道なので残念ながら敬遠せざるを得なかった。
吉永小百合主演「北のカナリア」のロケ地へ。残念ながら映画を見てないから分からないが現代版「二十四の瞳」的なものかな?、四季を通じて撮影があり、ここからの利尻富士が絶景だったようだ。
ここまで見てもまだ正午前、やはり島は狭い。このあと香深に戻ってカツ丼を食べ、「礼文町郷土資料館(発掘された土器や鰊番屋の道具類を展示)」の見学(300円)や「礼文島温泉うすゆきの湯(600円)」に入って時間をつぶす。
今日も利尻富士は完全に雲の中、これが今日最高のツーショット。昨年サロベツの浜から見たあの利尻富士の絶景は夢か、はたまた幻か。
明日の予報も曇り、朝方一時雨。利尻に渡り海岸線を一周して富士をデジカメに収めるつもりだったが、姿をみせないなら仕方ない。宿は抜海にとってるので稚内に直帰し、宗谷岬あたりでお茶を濁すかな。