北海道ツーリング 初日・二日目 走ったド〜

8月27日(火)
朝4時に雷の音で目が覚めた。外はまだ暗いが、でも雷鳴が近づく気配はない。5時過ぎに起きて外を見ると、道路は濡れてはいるが空は青空が出ている。
荷物の最終点検をして8時半にウチを出る。15分足らずで山ノ下埠頭の新日本海フェリー乗り場に到着し、乗船手続き。今回は、カーテンで個室となる「ツーリングS」9900円にバイク8200円、片道計1万8千百円掛かった。
乗船前には京浜、北陸ナンバーのバイク30台あまりが勢ぞろい。
10時半、定時に新潟出港。弥彦山・角田山ともしばしのお別れである。
フェリーの利点は酒が飲めること。晩酌は生ビールにフランクフルト、メインは昼も夜もコンビニで買ってきたオニギリ&サンドウィッチで済ませた。17時頃には鳥海山を遠望でき、明日は定時の4時半に小樽着とのアナウンス。順調に進んでいるが、たまにピッチングで波が船底を叩いていた。

8月28日(水)
朝3時半に定時4時半に着くとの船内アナウンスが流れる。小樽の天候は「晴れときどき雨」とのこと。着岸直前に駐車フロアに移動したがライダーたちの格好もさまざま、でもみんな走りたくてウズウズしてる様子だ。
岸壁に上がり、そのまま市街を見下ろす「旭展望台」へ行っってみた。この時点では、雲の動きは速いがまだ降ってはいなかった。これ幸いと思いきや、すぐに大粒の雨が降ってきてあわてて雨具の用意をする。結局、レインウェアは稚内に着くまで脱ぐことができなかった。

下りたところにある鱗友市場「のんのん」食堂で朝飯。下船直前に余ってたおにぎりを食べたせいで余り腹は減っていなかったが、時間調整もあり一番安い「焼き魚定食」850円にした。
国道5号線から231号に入って北上する。途中、忘れた頃に雨が降ってくるが大降りはしない。でも道路がずっと濡れているので、スピードを抑え慎重に、シンチョウに走る。約2時間ちょっとで「雄冬岬展望所」に到着。
実は、ここまでは21年9月にカミさんと車で辿ったコースの再現である。あれからもう丸4年経ったのかとちょっと感傷的になった。
留萌からも海岸沿いの231号線を走る。西風がずっと強く、海況5、10m/sec近くは吹いていたんじゃなかろうか。
道駅「おびら」で小休止、ここは「旧石田邸」の番屋が現存している。案内所で道内の観光マップを探したが小さな区域のものしかなく、道単位は150円の有料とのこと。希望者がそれだけ多いのだろうか、北海道はしっかりしてるゾ。
11時過ぎ、苫前町の「北のにしんやさん」で昼飯。ちょっとセーブして中ドンブリの「三色丼」1300円を食べた。タラバの棒肉、ウニ、脂がのったカンパチ、と具もたっぷり、汁にも棒肉、ウニが入っていて大満足のセットだった。さすがバイク本に載るだけのことはある。内地から来た学生のアンちゃんライダーと隣り合わせたが、彼はキャンプ場に泊まり、二週間かけて道内一周を目指している由。
さらに北上して道駅「てしお」で休憩。
マスカットサイダー(130円)なるものを飲んだが、三ツ矢サイダーのホームシックに罹った。帰ったら冷えた1.5リットルボトルの一気飲みをしよう。
天塩からは道道106号線のオロロンラインを北上。ほぼまっすぐな道で空き空きである。道のマエ、ウシロが地平線にくっつき、しかも車が見えない。初めてホッキャードーを走っている気分になり、チョー気持ち良い。思わず口ずさむのが、北原ミレイの「石狩挽歌」だから不思議である。うっすらと利尻富士も拝むことが出来た。

さらに北上してノシャップ岬の稚内灯台に到着、海では流れ昆布獲りをやっていた。






市街に入って稚内公園の「氷雪の門」に行く。生憎見えなかったが、樺太への強い思いが感じられる。また、北防波堤ドームも趣があった。
4時前に稚内市内のホテルにチェックイン。隣が警察署なのでバイクの盗難は心配なさそうである。
しかし空いてるからと言って4ベッドもある部屋をあてがわれた。どう使えばよいか、今晩は眠れそうにない。困ったものだ。