2024春 西国行脚(19日目)

高速は速かった

昨夜は夕刻から急に風が強まり、車中は「震度2」程度の揺れが続いた。時折激しくなる雨音との二重奏に悩まされたが、22時頃には収まり、睡眠を確保することができた。今日もスッキリしない空模様だが、雨の心配はなさそうだ。

7時45分始動、淡路北ICから高速に入りあとはスイスイ。途中西宮名塩PAで休憩、栗東ICで高速を下りて10時過ぎ、野洲の「銅鐸博物館」に到着。ヤッパ、高速は速いなあ。

ここは野洲市歴史民俗資料館も兼ねていて入館料300円、野洲市内の大岩山で出土した銅鐸や復元模型、2Fには農・民具などが展示されている。銅鐸は2千年前の弥生時代の祭事用のもので、当時はカウベルとしても使用されていたとか。復元された者には細かいトリ・シカなどの文様もある。そばの歴史公園には竪穴住居、水田、古代ハスなどもあるらしいが、今日はパス。

時刻は11時20分過ぎ。彦根市に向かってる途中猛烈にハラが空き、国道に面した「めんどころサガミ五個荘店」に寄って「アナゴ天丼と梅おろしそば」1,860円でランチ。チェーン店らしいが、店に高級感があってそれなりに旨かった。

12時半、彦根市の天寧寺に到着。薄暗い本堂の五百羅漢は圧巻だ。

羅漢を見るたび「オレとそっくりなのはいないか」気分で探すのだが、なかなか見つけられない。別区画には木造で日本一大きいという「布袋様」が鎮座されている。庭には石庭が設けられているが、何に見えるかは分からない。

>裏手を上ると墓地があり、名残の桜が咲いている。ここからは彦根市が一望でき、現存十二天守の一つ「彦根城」が見えた。

40分ほど走って長浜市の「国友鉄砲ミュージアム」を見学。種子島に伝来した鉄砲2丁のうち1丁が足利将軍に献上され、昔から鉄製武器製造が盛んだった国友の鍛冶職人に作成の命が下された。以来浅井、織田、羽柴、徳川に重用され発展したとか。銃身底部の密閉を確保するボルト状のものの「ねじ込み」が難しく、大根を小刀でくりぬくことで「タップ」の原理を掴んだとか。展示されてる鉄砲は意外に少なく、鑑定団の澤田先生の所蔵の方が多そうだ。

ネグラの予定だった湖畔の道駅「水鳥ステーション」が休館日、ならばもう一つ北の「塩津街道あちがまの里」に来たがここも休館日。しょうがない、時間も遅いので今晩はここに泊することにした。

明日は福井の道駅を辿りながら北陸路を走り、国道の渋滞次第では高速に入って一気に新潟へ戻るかもしれない、、、

 

2024春 西国行脚(18日目)

淡路泊まり

昨夕から風が急に強まり、今日も強風注意報が出ている。雲は多めながら薄日が射す時間も長く、マアマアの天候だ。7時半始動、洲本城跡を目指す。

迷いながらも1時間ほどで城の見える大浜公園に到着。「千本黒松」の碑があるが、松はまばらである。映画「北の零年」のボードとともに「お登勢の像」が立つ文化史料館は休館日、仰ぎ見る洲本城跡へ行く。

駐車場から「歩いて4分」の天守閣へ10分かけてようやく上がる。

オモチャのような復元天守閣だが、ここから見る景色は「洲本八景~一望の大浜」として絶景である。石垣等からみても、蜂須賀家の支城でありながらかなりの規模である。

洲本城跡から40分ほどの「伊弉冉神宮」に寄る。ご存じ「国生み」「神生み」の神話に関わる伊弉諾大神が余生を過ごされた跡地に建つ宮という。パンフレットの「由緒」が初穂料50円、金儲けも長けていらっしゃる。あまりの達筆にブックリした御朱印も戴いた。

明石海峡公園に向かう途中、淡路うどんの看板を見つけランチ。天婦羅など自分で取るスタイルではなかったため、「カツ丼と小かけうどんセット」890円を食べる。テーブルにあった取り放題のキュウリの辛味の効いた漬物が旨かった。

12時過ぎ、「明石海峡公園」に到着。大人450円のところ65歳以上は210円、ラッキーと思うと同時に「顔パス」で入れたことに少々ショック。

広い公園内は色とりどりの草花が咲いている。ここはワンちゃんも入れるようで、あちこちで花をバックに愛犬を撮っていた。一時間半ほどノンビリ散策する。

時刻は14時、今から高速を走っても明るいうちに琵琶湖周辺には着くと思うが、今日も少々歩き疲れた。島内北端の道駅「淡路」で泊し、あす高速で神戸・京都の渋滞を避け、琵琶湖東岸を廻る予定である。

 

2024春 西国行脚(17日目)

うどん連食

視界はイマイチだったが、今日も快晴のベタ凪だ。昨日のブログの修正に手間取り、9時ちょっと前、ようやく始動。

先ずは国道377号線を東に走り、道駅「清宮」へ。気持ちよく走っていると営業中の「うどん」の看板が目に入り、ブレックファースト休憩。さすが天下のうどん県、この店は朝の6時からオープンしてるという。かけうどん1玉におにぎり、かき揚げとアジフライを付けて〆て710円。オイチ~、ごちそうさまでした。

9時45分、道駅「清宮」到着。ナンカ知らんがメチャ混みで、係員が出て車を誘導している。混む理由が分からに用事を済ませて早々に出発、小一時間で道駅「みろく」に寄る。歩道橋を渡って向かい側には農産物の産直売り場があるようだが、ここはパン屋とパンフレット類を置いてあるだけだ。四国に入って感じることは、カーナビに無い新しい道がドンドン出来ており非常に走りやすくなっていることだ。悪評高い国道439号線(通称ヨサク)も段々改善されるんだろうな。

「みろく」から徳島市に向かう道を走っていると、途中で「たらいうどん」の看板が目に入る。時刻は11時半過ぎ、車の数からみて行列は必至、腹ごなしも兼ねてならんでみるか。阿波市土成町の「新見屋」、かなりの人気店らしく色紙が並んでいる。受付で注文して座敷に入ったのが12時30分過ぎ、出てきたのがそれから20分後。食べ終わったのが13時10分過ぎだった。中に入って分かったが、何しろ段取りが悪すぎて話にならない。うどんのコシは朝食べた方が強く、温かいイリコ出汁のつけ汁もそんなに特徴がない。うどんは1玉よりちょっと多めで580円、ついでに食べた焼き鳥3本520円が旨かった。

「たらいうどん」を見つけなければ徳島市内でラーメン食べてから淡路島に渡るよていだったが、急遽板野ICから向けることにした。高速の淡路島南PAで時間調整し、14時半、道の駅「福良」に到着。ところがここは海峡クルージング船発着場で駐車場はメチャ混みで、とんでもなく離れた臨時駐車場に追いやられる始末。16時過ぎには空くということなのでスマホで探して近くの入浴施設「ゆーぷる」で時間をつぶす。

明日は島内を散策、北端のICから高速に入り琵琶湖周辺で泊の予定である。

2024春 西国行脚(16日目)

WiFi求めて

薄曇りながら天気は上々、空気は乾いるが直下の陽射しは結構強い。

地図を見て、ここ須崎からそう遠くないところに牧野富太郎が生まれた佐川町があり、桜百選にも入る「牧野公園」があることを知る。7時過ぎに始動、途中とんでもない細いクネクネ道になって往生したが、40分ほどで無事到着。

勾配は緩やかだが、つづれ折りの道が続いている。桜は花びら一枚も残さずものの見事な葉桜だった。あとで聞いたら、3月31日全国で一番早く満開となりその後の雨で散るのが早かったとのこと。でもツツジ、サツキ、ほかいろいろな花が咲いていて目を楽しませてくれた。40分ほど散策し、本日本命の「県立牧野植物園」へ向かう。

9時半、五台山頂上にある植物園に到着。2015年5月バイクでお遍路の際、隣接する31番札所「竹林寺」に来ているが、一方通行とはいえ五台山の細いクネクネ道には神経を使う。

園内の広さにビックリ、今日中に周り切れるか心配した。しかも斜面に展開してるからアップダウンもあり、新潟のジジイにはチトきつかった。途中美女(?)トリオによるピアノ・ヴァイオリン・フルートの演奏なども楽しみながら、二時間近くかけてほぼ全域を廻りきった。

時刻は正午近く、高知城そばの「ひろめ市場」でのランチはあきらめ、北西部の仁淀川沿いにある茶店「あおぎ」に向かう。ところが2年前と同様「定休日」の札が、、、しょうがない、その先の道駅「633美の里」へ。今日食べたいのは、B級グルメの鏡「安くて、量があって、旨い」大豊町「ひばり食堂」のカツ丼。普通の二人前はあるご飯とカツが900円(値上がりしてるカモ)と合って行列必至の店だ。17時まで営業してるので軽めに「ズガニそば」850円を食べる。小さくても脚なり爪なりが載ってるだろうと思いきや、「湯花」のようなものがパラパラ、フワフワ漂ってるだけで「ズガニの味」なんかチットモしない。これにはガックリだ。

道駅から40分ほどで「ひばり食堂」に到着するが、ネットで調べて17時まで営業なのに行列はおろか店までもが閉まってるではないか。

しょうがなく近くの巨樹「大杉」を見に行く。維持費名目の賛助金も上がって200円になっていた。ここを通る度に寄っているが、2本に見える巨樹の根は一つ、いつ見ても迫力がある。

そばに「美空ひばり」の記念碑がある。駆け出しの頃ここへ巡業に来てバス事故に遭い、しばらく療養。その間この巨樹に「日本一の歌手に」と願掛けしてたそうな。初めて来たときは「ひばり館」なるものがあったのだが今はもうない。福島の塩屋岬同様近づくと「川の流れのように」が流れてくる。

ここには道駅「大杉」があるが、山の中でモバイルWiFiが入らない。北隣の道駅「霧の森」に行ってみるがここもダメ。さらに高速に乘ってもう一つ北の香川県の海沿いの道駅「とよはま」で今晩のネグラを確保した。

今日の歩行数は、二万歩はいったかと思いきや約9,200歩でガッカリ。明日はどうしよう。土日で高速割引があるうちに徳島・淡路まで行ってしまうかな、、、

 

 

2024春 西国行脚(15日目)

ガソリン、タカッ

佐賀関から見た今朝の豊後水道。風も弱くほぼベタ凪状態だ。

7時15分、始動。5分ほどで佐賀関の国道九四子フェリー乗場に到着。ネットで予約し事前決済で片道7,830円、長距離フェリーからみれば割高だが「大間~函館、所要1時間30分、15,400円」と比べたらお得感イッパイだ。7時40分頃から乗船作業が始まり、定刻の8時ちょうど出港する。

海を見ると「NNWの風 風力2、海況2」かな? ときたま小舟が見えるが、手釣りの関サバ・アジ狙いだろうか。

ちょっと遅れて9時20分、愛媛の三崎港接岸。取りあえず道駅「伊方きらら館」まで走るが途中「メロディ道路」の看板があり、間もなく「み~かん~のは~なが さ~いて~いる、、、」が聞えてきた。昨日の「花」は2フレーズのみ、今日は1コーラスタップリ聞かせてくれた。

八幡浜から大洲をチラッと舐めて、肱川沿いの国道197号線を南下し梼原に向ける。道路はメッチャ空いていてほぼ全区間で前後に車が見えず、マイスピード・マイペースで走ることができた。ガソリンは8目盛り中の3目盛り、あと150㎞ほど走れるので心配ないが、GSの売値を見てると高いのナンノ。安くて177円/ℓ、高いのは180円を越してるではないか。今回走った九州では長崎と大分が高かったが、173~176円/ℓだったのにな。

12時ちょうど、道の駅「ゆすはら」に到着。と思ったら小径に入りそびれて国道沿いの公園の駐車場に停めてしまった。梼原は3度めかな。龍馬はこの地から土佐を脱藩した。「ゆすはら」の響きといい、静かな町並みといい、見るところがいっぱいあるし大好きな町の一つである。

今日の狙いは「農家レストランくさぶき」だったので、早速入店して「脱藩定食」1,500円を食べる。メインはキジ飯にキツネうどん、煮しめ、おひたし、ナスの揚げびたし、煮豆、香の物が付く。食べてる気分は当然「坂本龍馬」だ。

あとはノンビリ走り、須崎市街のスーパーで買い物して15時に道の駅「かわうその里すさき」に到着。ニホンカワウソが最後に目撃されたのが、ここ須崎とのこと。

明日は高知の「牧野植物園」を見学、ランチは「ひろめ市場」と思っているが、土曜日だし車停めれるかな、、、

 

2024春 西国行脚(14日目)

「枯れ草千里」

昨夕の赤(?)中岳、こんなに綺麗だったんだから当然アシタの好天を期待するよな、、、

ところが起きるとドンヨリ曇り空、昨日あれだけスッキリ見えた中岳や外輪山のテッペン付近はガスで覆われている。北風が強く、今朝は7℃と結構冷えこんだ。

8時前、始動。先ずは草千里を目指し中岳の外側を上る南阿蘇パノラマラインを走っていると、途中に展望所があるではないか。先に来てたワタシより少し若いご婦人によれば2年前に出来たばかりとか。砺波の散居村的な景色に見とれるが、寒いのナンノ。早々に草千里へ向かう。

展望所から15分ほどで「草千里が丘」の駐車場に到着。NHK「72時間」で紹介されたが、ここで10年に一度全国からライダーが集まって集合写真を撮るイベントがある。以前来たときは5月、草も青々としてバエてたが今日はまだ冬の装いで枯れ草ばが目立つ。これでは「枯れ草千里」かな。

阿蘇神社に寄る。熊本大地震で本殿ほかが甚大な被害を受けたが、見事復興を果たしている。大勢の参拝者が集まっており、信仰の深さを感じさせらっれる。

道駅「原尻の滝」にコースをセット。草千里から下るときは濃霧で参った、ライトを点けヤワヤワと走る。国道57号線大分県竹田市に入った途端、道路に刻まれた溝によって「は~るの うら~ら~の す~み~だが~わ」のメロディーが、、、ここは「花」の作曲者滝廉太郎のふるさとだったことを思い出す。

10時半、道駅「原尻の滝」に到着。2015年5月に来たときは水量が少なく「東洋のナイアガラ」が泣いていたが、今日はまあまあの「滝」である。むかし吊り橋の「滝見橋」なんかあったっけ? 駐車場が拡張され周りにはチューリップ畑も出来て、リッパな観光地の体を成していた。

体が冷えていたのでランチは絶対うどんが食べたく、スマホで調べて大分市の「ウェスト」に向かう。12時ちょうど橈尺、狭い駐車場に何とか停め早速入店。以前九州で入ったウェストは讃岐並みのセルフ形式だったと思ってたが、ここは着席してからのオーダーだ。「海老天うどん」690円の大盛(180円増し)にゴボ天90円を追加し食べる。フウフウ、アツアツ、体はホッコリ温まりオナカもホッコリ出っ張った。

佐賀関に行く途中、「丹生温泉」に寄る。入湯料310円、ヌルヌルしてないが十勝のモール温泉を薄めたような茶色がかったお湯で、体が温まる。ちょっと温めの露天もあり、小一時間まったり湯に漬かる。

14時30分、道の駅「佐賀関」に到着。今晩は海沿いのここで泊し、明朝予約した8時発のフェリーで愛媛県三崎港に渡る予定だ。

2024春 西国行脚(13日目)

葉桜に田植え

朝、崎津の対岸のスポットで町並みに陽が当たるのを待つ。陽射しは意外に弱く、悪いのはデジカメかウデか、イマイチぱっとしないのが撮れた。

8時過ぎに始動、30分ほどで小学校の跡地に建てられた道の駅「宮地岳かかしの里」に到着。店はまだ開いていなかったが、入り口の広場に大勢の「かかし」が、、、。よく見ると、子供と父ちゃん・母ちゃんのかかしは極僅かで、棒倒し、フォークダンス、観客、etc. みんな「じっちゃん・ばっちゃん」ばっかりだ。

天草市方面に向かうと、桜はどれも葉桜、そして田植えを終えた田んぼもかなり見える。30分ほどで「天草市キリシタン館」に到着する。入館料300円、残念ながら館内は撮影禁止だった。「島原の乱」前後を時系列的に整理し、その攻防、屏風図など詳しく解説している。ウリは、乱を制圧した佐賀藩が戦利品として持ち帰り明治になって発見された一揆軍の旗印「天草四郎陣中旗」だ。DVDによる解説、潜伏キリシタンが隠し持っていた像などの資料も展示されていて結構見応えがあった。

11時半のオープンに合わせ、昨日定休日だった「すし ざこや」でランチ。10貫千円の「朝日丸ランチ」が3舟に分かれて流れてくる。穴子2貫300円、きびなご2貫100円を追加したが、食べ終わるまで客はワタシだけでちょっとシラケ気味。う~ん、ネタ・シャリともに可愛らしく、満を持していくほどではなかった。

あとは今晩の宿予定の阿蘇へまっしぐら、だったが、宇土市で潮が引いた風景が見え、あわてて駐車場に入る。潮が引いた干潟に電柱が並ぶ真っすぐの道が現れた「長部田海床路」、TVなどでよく見る風景がそこにあった。何やら潮干狩りしてる人に聞いたら、やはりお目当ては「アサリ」だそうな、結構大粒のモノが取れていた。

ガソリン補給、コンビニでの買い物などしながら15時半に道の駅「あそ望の郷くぎの」に到着。むかしバイクで走ったところだが、「中岳」ってこんなに近かったっけ? 夕日の時がまた楽しみである。

明日はこの周辺を走り、佐賀関まで。明後日12日の午前中にフェリーで愛媛に渡るつもりである。